ヴェロキラプトルは映画「ジュラシックパーク」にも登場した有名な恐竜のひとつです。
小型の肉食恐竜で、大きな鎌(かま)のようなカギヅメがあります。エモノを襲うほかに、木に登るときにも使われていたと考えられています。
実際のヴェロキラプトルは、高さ50センチメートル、体重15キロ程度で、中型犬くらいの大きさだったようです。
集団でエモノを襲うイメージがありますが、群れで行動していたという証拠はまだ見つかっていません。
ワニのような長い口にはするどい牙(キバ)があり、猛禽類(もうきんるい)のようなカギヅメを持つことから、小型ながら、残忍なハンターであったことが伺えます。
体の割に、大きな脳を持つことから、知能が高かったと推測されます。
発見された化石の腕の骨から、鳥の翼のようなものがあったことが分かりました。
さらに羽毛の跡も見つかっていることから、ヴェロキラプトルは鳥に近かったとされています。とはいえ、空を飛ぶことはできなかったようです。
また、現代の夜行性動物に近いことが判明していて、暗い時間帯に行動し、他の恐竜のタマゴや、子供、小動物を襲っていたという説があります。
モンゴルで見つかった「闘争化石(とうそうかせき)」という化石があります。
この化石は、ヴェロキラプトルとプロトケラトプスが、格闘(かくとう)しているようなポーズのままで見つかりました。戦いのとちゅうで砂に埋もれてしまったのかもしれません。
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